英語職務経歴書 (resume, CV) 作成の基本・注意点

面接につながる履歴書の作り方

  • 基本ルールの理解: 主語の省略や action動詞 の使用など、英文履歴書の構成ルールに従う。
  • 業界共通の語彙: 社内用語は避け、国際的に通じる表現を優先。
  • 応募ポジションに沿った構成: 求められるスキルや実績を明確に記載。
  • 冗長な記述を避ける: 重複や冗長な表現を省き、簡潔で正確にアピール。
  • ATS対応: キーワードを反映し、余白や複雑なレイアウトを避けた構成にする。
  • AI作成とネイティブ専門家による作成の違いについて

英文履歴書の各セクションの書き方・記載例

Objective (志望動機)

応募職と会社名

Objective(志望目的)は、近年では英文履歴書の主要セクションから外れる傾向にあります。
「挑戦的なポジションを探しています」「自身のスキルを活かしたい」といった一般的な定型文は、ATS(応募者追跡システム)や採用担当者に評価されにくく、内容のないキーワードとしてスクリーニング対象外になることもあります。

2020年以降は、Objectiveを記載する場合でも、応募職種と会社名を簡潔に示すのみが主流です。
例:「HR Manager, ABC Japan Inc.」のように記載すれば十分です。

本来の志望動機やキャリアゴールは、カバーレター(Cover Letter)に記載するのが正式な形式です。
カバーレターが必要になるケースの詳細は、 こちらをご覧ください

なお、日本国内の外資系企業ではカバーレターが任意提出の場合も多いため、応募要項を必ず確認してください。

  • ❖ HR Manager, ABC Japan Inc.
  • ❖ To use my many years of experience and expertise in the field of HR/Administration to the best of ABC Japan’s expectations of an HR Manager.
    ↑ 現在では推奨されない形式(内容が抽象的でATS非対応)

Summary of Expertise (要約)

英文履歴書で最も注目されるセクション

採用担当者は、このサマリーを数秒で読み、次のセクションを読むかどうかを判断します。 内容は簡潔かつ事実ベースで、応募ポジションとの関連性を明確に示すことが重要です。 一方で、内容のないフラーワード(例:熱意・柔軟性・コミュニケーション能力など)を詰め込むと、 書類全体をざっくりと読まれるか、場合によっては「論理性・合理性に欠ける」と判断されるおそれがあります。 そのため、感覚的な表現ではなく、具体的な事実・実績・数字をもとに構成することが効果的です。

■ 記載ポイント:
1. 応募ポジションに最も関連する経験・スキル・実績を上から順に記載する。
2. 箇条書き形式(3~8箇条)で、読み手が要点を瞬時に把握できる構成にする。
3. 定量的成果・専門領域・主要スキルなど、客観的で測定可能な情報を優先。
4. ソフトスキルや志望動機は最小限に留め、カバーレターで補足する。

ハードスキル: 応募職に直結する経験やスキルの書き方

職務上で得た具体的な専門知識・技術・業務経験を客観的に示す最も重要な項目です。 単なる「担当したことのある分野」ではなく、どの分野で・どのレベルまで扱い、成果を出したスキルを明確に書くことで、 採用担当者は候補者の即戦力性を判断します。

  • ❖ Managed monthly and annual closing processes using SAP and Oracle ERP
  • ❖ Implemented financial systems (ESKER, Kofax, TOKIUM) to automate invoice processing
  • ❖ Conducted tax reporting and compliance management under FSA and JSDA regulations
  • ❖ Developed financial forecasts and variance analyses using Alteryx and Tableau
  • ❖ Led ERP implementation project improving process efficiency by 30%
  • ❖ Utilized RPA and Power Query to streamline data consolidation and reporting
  • ❖ ISO 14001 implementation experience / ISO 50001 knowledge (environmental and energy management systems)

ソフトスキル: 本人の資質を成果として示す書き方

ソフトスキルは「単語を並べる」のではなく、職務実績の中で行動(Action)と成果(Result)に結びつけて表現することで高く評価されます。 注意すべきは「フラワーワード」(曖昧で根拠のない抽象語)です。
例:チームプレイヤー/勤勉/優れたコミュニケーション能力など。
これらは単独では評価されず、必ず行動+成果(Action+Result)の形に変換します。

  • ❖ Led cross-functional teams of 8–12 members to improve project delivery speed by 20–40%
  • ❖ Facilitated stakeholder communication across Japan, US and EU teams to resolve blockers and accelerate decision-making
  • ❖ Coordinated multi-department initiatives, reducing operational bottlenecks and improving workflow efficiency
  • ❖ Resolved high-priority issues under time-sensitive conditions, improving customer satisfaction scores
  • ❖ Built collaborative team environments across multicultural organizations, enhancing knowledge-sharing and reducing rework
  • ❖ Demonstrated proactive problem-solving and data-driven decision-making in complex, ambiguous environments
💡 英文履歴書のピリオド(.)は付ける?
現在の英文履歴書では、職務内容や実績の文末にピリオドを付けるのがスタンダードです。
ピリオドを付けない形式は、紙で履歴書を提出していた時代やタイプライター文化の名残です。
オンライン応募が主流の現在では、文末にピリオドを付ける形式を強く推奨します。

Responsibities (業務)

担当業務の説明

このセクションは、Summaryで述べた経験・スキル・専門性を裏付ける重要なパートです。
応募先ポジションに関連する事実を、客観的・論理的に記載することで、採用担当者に信頼感を与えます。

■ 記載ポイント:
1. 応募先のポジションとの関連性が高い職務内容から順に記載する。
2. 主観的表現ではなく、Summaryで述べたスキルや実績を裏付ける「証拠」としての位置づけを意識し、事実ベースで簡潔にまとめる。
3. 業務の範囲・規模・頻度などを具体的に記載する。
4. 成果(Achievements)はこのセクションに含めず、別項で説明する。
5. 動詞(Action Verb)で始めることで、現職・現職内の過去職も含む区別を自由に表現可能。

業務の書き方例:

  • ❖ Managing purchasing and inventory of ¥300 million annually
  • ❖ Supervising a team of 15 including 3 managers
  • ❖ Liaised with US head office (HO) to coordinate project progress and resolve technical issues
  • ❖ Performed cost and pricing analysis for product development and sales strategy
  • ❖ Negotiated software and hardware contracts with major vendors
  • ❖ Implemented ERP and workflow systems to standardize accounting operations
  • ❖ Prepared monthly and annual financial reports for management
  • ❖ Oversaw translation of technical documentation (English ⇄ Japanese)
  • ❖ Mentored and coached team members to improve reporting accuracy and process consistency

💬よくある質問(FAQ)

同じような職務が続く場合、すべてを繰り返し書くと単調な印象になりがちです。
各ポジションごとの特有の業務と、全ポジションに共通する共通業務を分けて記載しましょう。

共通部分は、最新(または現職)のResponsibilitiesセクションの下にまとめることで、読みやすく整理された印象を与えます。

The responsibilities listed below were common across all three roles (three companies).
(以下は、3社(または3ポジション)で共通して担当していた業務です)

この方法により、採用担当者はあなたの経験の一貫性と職務領域の広さを自然に把握でき、
キャリアの継続性が際立ちます。

Achievements (成果)

業績の説明

Achievements(業績・功績)は、これまでの職業経験の中で、どのような成果を上げてきたかを具体的に示す重要なセクションです。 数値化できる実績や達成目標、組織への貢献を客観的に記載することで、採用担当者にあなたの強みを直感的に伝えることができます。

一方で、すべての職種や職務で明確な数値成果を挙げられるわけではありません。 特に専門職・管理部門職・企画・内部統制などの分野では、成果が “質” や “貢献度” として評価されることが多く、 無理にAchievementsを全職務に設ける必要はありません。内容が薄くなったり、形式的な記述になると逆効果です。

重要なのは、応募職に直結する経験や実績に絞って、読み手に「この人は要点を押さえている」と感じてもらえることです。 職業経験が豊富な方ほど、過去すべてを網羅するよりも、直近や前職など、採用サイドが注目する部分に焦点を絞る方がより効果的です。

■ 記載ポイント:
1. 職歴ごとのアピール事項を書きます。ただし、「この職務を通じて◯◯を習得した」「プロジェクトを完遂した」などは不可です。

  • 業務とは、与えられたミッションを遂行することであり、できて当然のものです。
  • 一方で、業績として評価されるのは、ミッションを超えて特筆すべき成果を上げた場合です。
  • 以下のような要素があれば、Achievementsとして説得力を持たせられます。
  • 1)予定より大幅に早期に完了させた(適切な人員配置や工程見直し、関係各所との円滑な連携を実現)
  • 2)プロジェクト予算を削減した(外部委託費の見直しや業務フロー改善などによる)
  • 3)重大な障害や課題を解決した(原因分析と恒久対策を主導)
  • 4)特定の成果指標を達成・改善した(売上目標・KPIなどを具体的に明示)

Achievements の目的は「何をアピールするか」を明確にし、実績を通して自分の強みを伝えることにあります。 無理に数を増やすよりも、内容の質と説得力を意識しましょう。

2. 数字を使う場合、目標値や昨対比などの比較対象も必ず記載しましょう。 単なる数値だけでは実績の重みが伝わりにくいため、背景となる基準(前年比・達成率・市場平均など)を併記することが効果的です。

3. 成果を数字で表しにくい管理系職種や専門職では、定量化にこだわらず、プロセス改善・社内連携・品質向上など、貢献の質を伝える記述が有効です。 詳細は こちら をご覧ください。

成果の書き方例

  • ❖ Helped build the company’s annual sales from nothing to $500 million and its employee base from two to 12 in two years.
  • ❖ Achieved 125% of the ¥80 million target (Result: ¥100 million) in 2020, which was the top sales in the dept.
  • ❖ Compiled various business manuals for bills, checks, promissory notes, contract knowledge and travel contracts. Conducted in-house Education Program.
  • ❖ Twice promoted since joining company. Made manager in October 2017.
  • ❖ Achieved JPY 50,000,000 sales in 2017 and 2018 fiscal year and accolade as Top sales person in my section, retaining the position for last 3 years, 2016.
  • ❖ Reduced labor cost by 25% comparison to 2017 through revising workflows, collaborating with relevant depts.
  • ❖ Won an Internal Excellent Leader Award among 30 sales leaders, Dec 2022.

Education (学歴)

教育背景の書き方

学歴欄には、最終学歴を記載します。和文履歴書のように全学歴を網羅する必要はありません。 高校・専門学校・大学の卒業は学歴上の区切り(milestone)にあたるため、卒業年月のみで十分です。
また、大学以上の学歴は、最新のものから順に記載します(博士 → 修士 → 学士)。近年、和文書類では高校名の記載を求められることもありますが、 英文履歴書では大学以上の学歴がある場合、高校名や卒業年の表記は不要です。

❖ Mar 2020: General Course, K Tokyo Metropolitan High School, Tokyo
(2020年3月 東京都立K高校 普通科 卒業)

❖ Mar 2018: Osaka Commercial High School, Osaka
(2018年3月 大阪商業高校 卒業)

❖ Nov 2017: High School Equivalency Diploma (Japan)
(2017年11月 高認(高等学校卒業程度認定試験)合格)

❖ Mar 2016: Dept. of Electrical Engineering, National Institute of Technology, Nagaoka College
(2016年3月 長岡高専 電気工学科 卒業)

❖ Mar 2014: Associate Degree in English Literature, E Junior College, Tokyo
(2014年3月 E期大学 英文学科 卒業)

❖ Mar 2015: Diploma in Fashion Design, Tokyo Design Academy, Tokyo
(2015年3月 東京デザイン専門学校 ファッションデザイン科 卒業)

❖ Mar 2021: Bachelor of Commerce, K University, Tokyo
(2021年3月 K大学 商学部 卒業)

❖ Mar 2023: MBA, H ICS, Tokyo
(2023年3月 H ICS MBA課程 修了)

❖ Bachelor of Economics, A University, Hiroshima (expected in Mar 2026)
(2026年3月 経済学学士 取得予定)

❖ W University, School of Education (Apr 2019 – Dec 2021) — Coursework completed (degree not awarded)
(2019年4月〜2021年12月 W大学 教育学部 在籍・中退)

奨学金・受賞歴(Scholarships and Awards)

返済不要の奨学金(scholarship)や研究助成金(grant)、在学中・職務上の受賞歴(award)は積極的に記載しましょう。
特に選考の競争性や提供団体の正式名称を記載すると効果的です。

  • ❖ 1990–1991: Fulbright Grant
    (1990年〜1991年 フルブライト財団奨学金)
  • ❖ 2005–2006: ABC Foundation Scholarship
    (2005年〜2006年 ABC財団奨学金)
  • ❖ 2020: Graduate Research Grant, DEF Institute
    (2020年 DEF研究機構 大学院研究助成金)
  • ❖ 2023: JASSO Scholarship for Academic Excellence
    (2023年 JASSO優秀成績者奨学金)
💡 記載のヒント(Scholarship / Financial Aid の区別)
奨学金や助成金の金額・選考基準・応募倍率を簡潔に加えると説得力が増します。

授業料減免(tuition waiver)や学費補助(financial aid)は “Scholarship” ではなく “Financial Support” として記載するのが国際的な慣例です。

Received 50% tuition waiver for two consecutive years. (2年連続で授業料50%減免を受給)
Awarded JASSO grant for study abroad selected from 120 applicants. (120名の応募者から選抜され、JASSO留学支援金を受給)

学業成績(Academic Performance)

GPA(Grade Point Average)などの学業成績は任意で記載します。一般的に、4.0満点中3.2以上であれば英文履歴書に掲載しても好印象とされています。
また、Dean’s List(学部長優等生リスト)や卒業時の順位・受賞歴がある場合は、具体的に記載することで学業面の努力や成果をより効果的にアピールできます。英連邦圏や大学によっては “Honor Roll” や “President’s List” と表記される場合もあります。
※ 大学によってGPAのスケールが異なるため、必要に応じて「on a 4.0 scale (/4.0)」などと併記してください。

  • ❖ B.A. in Economics, 2002 (Dean’s List)
    (2002年 経済学部卒業 — 学部長優等生リスト掲載)
  • ❖ Dean’s List – Four Consecutive Semesters
    (学部長優等生リスト — 4学期連続)
  • ❖ GPA 3.6 / 4.0 (on a 4.0 scale, Japanese grading system)
    Top 5% of graduating class, Class Rank: 2 / 50
    (GPA3.6、卒業クラス上位5%、50人中2位)
  • ❖ Bachelor of Economics, Z University, Chiba (GPA 3.6 / 4.0)
    (Z大学経済学部卒業 (千葉県)。GPA3.6/4.0)

Qualifications & Licenses (資格や免許)

取得資格の書き方

国家資格、業界認定資格、検定資格などをまとめて記載します。
取得年月・認定機関・資格の正式名称(英語表記)を明確に示すことで、 国際的な応募書類としても通用します。
広く知られた認定資格(例:TOEIC、AWS、Googleなど)は発行機関を省略しても問題ありません。
資格が1つだけでも、セクションタイトルは"Qualifications"(複数形)を用いるのが一般的です。

  • ❖ Secretarial Skills Test, Level 2 – Jun 2020
    (2020年6月 秘書検定2級)
  • ❖ EIKEN Test in Practical English Proficiency, Pre-1st Grade – 2025
    (2025年 英検準一級)
  • ❖ Registered Nurse (Japan) – Apr 2010
    (2010年4月 看護師)
  • ❖ Google Analytics Individual Qualification (GAIQ) – 2023
    (2023年 Googleアナリティクス個人認定資格)
  • ❖ Certified ScrumMaster (CSM) – 2022
    (2022年 スクラムマスター認定資格)
  • ❖ Registered Attorney (Japan) – 2015
    (2015年 弁護士)
  • ❖ Applied Information Technology Engineer Examination (AP) – 2020
    (2020年 応用情報技術者試験 合格)
  • ❖ Registered Information Security Specialist (RISS) – 2020
    (2020年 情報処理安全確保支援士)
💡 記載のポイント:
・資格の略称(例:CSM, GAIQ)は正式名称と併記し、ATSでも正しく認識されるようにする。
・古い資格であっても、有効期限(valid until)や更新状況を記載すると信頼性が上がる。
・失効済み資格は、応募職種に直接関係する場合のみ "previously certified" と記載可能。

語学スキル(Languages)

語学力が求められるポジションでは、以下のように明確に記載します。
国際資格(TOEIC・IELTS・DELF等)はLanguages欄に、国内資格(英検など)は Qualifications欄に記載するのが望ましい整理方法です。
スコア・取得年月を併記すると信頼性が高まります。

  • ❖ Native Japanese(日本語:母語)
  • ❖ Fluent in English(英語:流暢)
  • ❖ Business-level English (TOEIC 850, Feb 2022)
    (英語:ビジネスレベル、2022年2月 TOEIC 850)
  • ❖ Conversational English(日常会話レベル)
  • ❖ French: Intermediate (DELF B1, 2023)
    (フランス語:中級、2023年 DELF B1)
  • ❖ Korean: Basic Communication(韓国語:初中級)
  • ※ “Beginner” は書類選考で不利になる場合があります。
    表現する場合は“Basic Communication”が無難です。
💡 記載のポイント:
・英語スキルは “Fluent / Business-level / Conversational” の3段階が一般的。
・ATSは “TOEIC 850” “IELTS 7.0” などの数値を自動解析するので半角数字推奨。
・複数言語は使用頻度順に並べると読みやすい。

Training, Professional Development (研修、トレーニング)

研修やトレーニング

サマーインターン、社内研修、国際的トレーニングプログラムなどは、 Training、Professional Development として資格セクションの下に記載します。
特にグローバル企業では、継続的学習(Continuous Learning)の証拠として高く評価されます。

  • ❖ Global Talent Training Program, Summer 2022
    Conducted by XYZ Corporation, Tokyo HQ
    (2022年夏 XYZ株式会社 東京本社/グローバル人材育成プログラム)
  • ❖ Summer Business Workshop, Aug 2021
    Hosted by ABC Business School, Singapore
    (2021年8月 ABCビジネススクール(シンガポール)主催 サマーワークショップ)
  • ❖ Sybase Adaptive Server – Enterprise for WinNT
    Conducted by *** Corporation, Tokyo
    (Sybase社 エンタープライズサーバ研修(WinNT版)/***社主催・東京)
  • ❖ SAP Implementation Training – In-house, Jun 2020
    (2020年6月 SAP社内導入研修)
💡 記載のポイント:
・単なる参加よりも、研修で得た具体的スキルを1行追加すると効果的。
・専門性が高い社内研修(in-house)も積極的に記載。
・短時間の無料講座は、応募職種との関連性がある場合のみ記載。

英文履歴書 (Resume / CV) に不要な情報

個人情報

英米系企業向けの英文履歴書では、生年月日・性別・婚姻ステータス・子供の有無・健康状態・身体的特徴・宗教などの個人情報は記載しません。 差別回避と採用プロセスの公平性を保つため省略が標準ルールです。
一方、欧州や新興国系企業では、生年月日の記載を求められる場合があります。 応募国・企業文化による違いがあるため、応募要項の記載内容を必ず確認してください。

写真

英文履歴書では、原則として写真の貼付は不要です。
LinkedIn や応募フォームにプロフィール写真が表示される場合がありますが、 履歴書ファイルそのものに貼り付ける必要はありません。

退職理由

履歴書に退職理由は記載しません。英文履歴書は、担当した職務内容と成果を中心に構成します。
ただし、人員整理・家族の看護・健康などやむを得ない事情がある場合は、 カバーレター内で簡潔に触れると誤解を避けられます。

例:
“I took some time off due to family reasons, and now I’m ready to return to work with renewed focus.”
(家庭の事情で一時的に離職しましたが、現在は前向きに復職を希望しています。)

給与に関する記載

給与額は履歴書に記載しないのが一般的です。交渉は面接または内定時に行います。

欧米企業では、希望年収を提示できることが 自身の市場価値を理解しているプロフェッショナルとして評価されます。
初期提示では幅を持たせ、試用期間中の成果に基づき本契約で再交渉するのが一般的です。

  • My expected range is ¥7–8 million depending on the responsibilities and benefits.
    (職務内容と待遇に応じて 700〜800 万円を想定しています。)
  • I’m open to discussion based on the overall scope of responsibilities.
    (職務範囲に応じて柔軟に対応いたします。)

趣味

趣味は応募職種と直接関連していない限り、履歴書に記載しません。
関連性が高い場合は “Interests” または “Additional Information” として 一行だけ触れると自然です。

新卒者・実務経験が浅い応募者 (=履歴書に記載できる情報が少ない)は、課外活動 “EXTRACURRICULAR ACTIVITIES” に含めるのが一般的です。

署名・作成日付

英文履歴書は常に最新情報として扱われるため、署名や作成日付は不要です。
また、オンライン応募(ATS)では応募日時が自動記録されるため、明記する必要はありません。

FAQ ~英文履歴書の書き方~

記載事項と順序

現在、欧米のビジネスシーンではハイブリッド形式(Hybrid Resume)が主流です。 冒頭にSummarySkillsを配置して専門性・強みを簡潔に伝え、 続くProfessional Experienceで職務内容や成果を具体的に示す構成が一般的です。

学術職・研究職向けのCurriculum Vitae(CV)は別形式で、学位・研究業績・論文・学会活動などを中心に記載します。 ビジネス用履歴書では、限られたスペースで「何を」「どの順番で」書くかが非常に重要です。

  • ❖ Contact Information(連絡先)
    住所、携帯番号、メールアドレス、LinkedIn、ポートフォリオURLなど
  • ❖ Objective(応募目的)
    応募ポジション名と企業名を簡潔に記載します。定型的な志望動機文は不要です。
  • ❖ Profile(自己紹介)
    キャリアの概要や人物像。Summaryに統合しても問題ありません。
  • ❖ Summary of Expertise(スキル・経験の要約)
    実績・強み・専門性を短くまとめて記載します。
  • ❖ Professional Experience(職務経歴)
    最新の職務から順に、所属先ごとの主要業務・成果・業績を記載します。
  • ❖ Educational Background(学歴・資格)
    取得学位、語学力、ITスキル、その他資格など。
  • ❖ Extracurricular Activities(課外活動)
    ボランティア、所属団体、社会活動など(必要に応じて)。

欧米で主流の最新レジュメ形式(Hybrid Resume)のサンプルは こちらをご覧ください。

フォント、フォントカラー、フォーマット

  • 英文履歴書では、見やすく整ったレイアウトが重要です。推奨フォントは Arial、Calibri、Helvetica、Times New Roman、Century、Futura、Garamond などです。 フォントカラーは 黒・濃グレー・濃紺 が一般的です。
  • 日本国内の外資系企業や海外の日本法人に応募する場合は、 読み手側が日本語環境のPCを使用しているケースも多く、 海外フォントによっては文字化けやレイアウト崩れが生じることがあります。 そのため、MeiryoYu Gothic UI など日本語対応フォントをベースに、 英数字のみ Arial を併用すると安全です。

    なお、英数字を Arial で表記しないことで問題が起きたという報告はほとんどなく、 実際には非常に稀なケースです。あくまで「より確実な表示」を目的とした推奨設定です。
  • ファイル形式は Word (.docx) または PDF が一般的です。 一部のATS(応募者管理システム)では PDF が正しく読み取れないこともありますが、 Wordから直接保存したテキストベースのPDFであれば通常は問題ありません。 応募要項で指定がない限り、複数形式を同時に提出する必要はありません。
📎 フォント埋め込みの重要性:
PDFを提出する際は、必ず「フォントを埋め込む」設定を有効にしてください。
これを行わないと、相手のPCに同じフォントが入っていない場合、 自動的に別フォント(MSゴシックなど)に置き換えられ、 行間・レイアウトが崩れたり、文字化けすることがあります。

【Wordでの設定手順】
[ファイル] → [オプション] → [保存] → 「ファイルにフォントを埋め込む」にチェックを入れる。
【Adobe Acrobatの場合】
PDF書き出し時に「フォントを埋め込む」または「サブセットとして埋め込む」を選択。
💡 フォーマットのポイント(Reader-Friendlyな設計)
現在、英文履歴書の多くはオンライン応募が主流となっており、 採用担当者が画面上で直接読むことを前提に作成する必要があります。

そのため、以下のような点を意識しましょう:
・スクロールを最小限に抑え、重要な情報を1ページ目の上部に配置する。
・見出しや区切りを活用し、情報をブロック単位で整理する。
・長文を避け、要点を短く簡潔にまとめる。

採用担当者は1通あたり平均6秒~1分で内容を判断すると言われています。 「紙で読む前提」ではなく、画面での視認性・流れの良さを意識することが、 書類の第一印象や審査結果に大きく影響します。

名前や連絡先(Contact Information)

  • ❖ 氏名(フルネーム)
  • ❖ 住所(例:Tokyo, Japan/海外応募は都市+国名のみで可)
  • ❖ 電話番号(例:+81-90-1234-5678)
  • ❖ メールアドレス(Gmail・Outlookなど、氏名を含む信頼性のあるフリーメールサービスを使用)
  • ❖ LinkedIn URL(可能であれば必ず記載)
  • ❖ ポートフォリオまたは個人サイト(該当する場合)

現在、外資・グローバル企業の多くは、ATS(Applicant Tracking System)を導入しています。
これらのシステムは履歴書内のLinkedIn URLを自動認識し、応募者のオンラインプロフィール情報と照合します。
そのため、LinkedInアカウントを最新の職務内容・スキル情報と一致させ、履歴書と整合性を保つことが重要です。

また、氏名・電話番号・メールアドレスなどの基本情報は、正確かつ国際的に通用する形式で記載することが推奨されます。
例:+81-90-1234-5678(国番号付き)、またはTokyo, Japanのように簡潔にまとめると良いでしょう。

勤務期間(Employment Datese)

勤務期間は、履歴書の信頼性を左右する重要な要素です。
英文履歴書では、月と年(Month + Year)を併記するのが国際標準です。日付までは不要ですが、期間の重複や空白(Employment Gap)がある場合は、正確に記載し、職務内容で一貫性を持たせることが大切です。

現職の場合は “to Present” または “Since [Month Year]” を使用します。
過去職の場合は “from-to” の形式で記載し、月は略語(Jan, Feb, Marなど)を使うのも一般的です。

  • ❖ January 2020 to Present(2020年1月から現在)
  • ❖ Since January 2020(2020年1月より)
  • ❖ January 2015 to December 2020(Jan 2015 – Dec 2020)

会社名や出向先の書き方(Company and Secondment Notation)

英文履歴書では、会社名・所在地・出向関係を明確に記載することで、職歴の透明性と信頼性が高まります。
グループ会社間の出向・転籍が多い場合は、ATS(Applicant Tracking System)が親会社と子会社を正しく識別できるよう、両社名を併記することが推奨されます。

出向を示す場合、"Seconded by" や "Dispatched from" のいずれも正しい表現ですが、米国企業では "Seconded by"、英国系企業では "Dispatched from" がより一般的です。

  • ❖ ABC Co., Ltd., Tokyo
  • ❖ DEF Co., Ltd. (a subsidiary of ABC Co., Ltd.)(DEFはABC社の子会社)
    Seconded by ABC Co., Ltd.(ABC社より出向)
    または:Dispatched from ABC Co., Ltd.

補足: 出向や親会社の明記は、雇用形態(employment relationship)の誤解を防ぐためにも重要です。
特に金融・コンサルティング・IT・製造業界では、職務上の所属と給与上の雇用元が異なるケースが多いため、双方を明示することが信頼性の高い職務記録につながります。

派遣社員(Temporary Staff / Agency Worker)の場合:

派遣会社(例:Pasona、Recruit Staffingなど)の社名を履歴書に記載する必要はありません。
実際に勤務した派遣先企業名と部署名を記載するのが国際的な標準です。
例:Staff, Accounting Dept., ABC Corp.
派遣元を明記すると、応募先のATSが誤認識する可能性があります。

事業内容と規模の書き方

会社情報(Business Overview / Company Profile)として、業種・事業内容・従業員数・資本金・年間売上などを任意で記載します。
特に中小企業や知名度の低い企業の場合、これらの情報を明記すると、採用担当者が事業規模やポジションの責任範囲を把握しやすくなります。

一方で、大手企業や社名から業種が明らかな場合は省略しても構いません。(銀行や証券、国際的に知名度の高い企業など)
「東証一部上場」などの日本独自の情報は、海外向け履歴書では、 “listed on the Prime Market of the Tokyo Stock Exchange” と記載可能ですが、評価対象外となることが多く、省略しても問題ありません。

  • Business Overview: Trading company specializing in high-end Italian fashion and accessories brands.
    Employees: 200 │ Capital: ¥100 million │ Annual Sales: ¥2.5 billion
    (イタリア高級ファッション・アクセサリーブランドを扱う専門商社。従業員数200名、資本金1億円、年間売上25億円)
  • Business Overview: A major Japanese chemical manufacturer with capitalization of ¥15.5 billion and 25,000 employees (listed on the Prime Market of the Tokyo Stock Exchange).
    (資本金155億円・従業員25,000人の国内大手化学品メーカー/東証プライム市場上場)

部署・役職・職名の書き方(英文履歴書対応)

❖ Administrator(管理部門事務職員)
❖ Accounting Staff(経理担当)
❖ QA Specialist(品質保証)
❖ Sales Representative(営業担当)
❖ Account Executive(法人営業)
❖ Investment Consultant(投資コンサルタント)
❖ Web Marketing Staff(Webマーケティング)
❖ UX/UI Designer(UX/UIデザイナー)
❖ Product Manager(プロダクトマネージャー)
❖ Data Analyst(データアナリスト)
❖ Customer Success Manager(カスタマーサクセス)
❖ System Engineer(システムエンジニア)
❖ Self-employed / Freelancer(自営業者・フリーランス)
❖ Team Leader(チームリーダー)
❖ Chief(主任・係長)
❖ Deputy Manager(課長代理)
❖ Manager(課長・次長)
❖ Director(部長)
❖ COO(最高執行責任者)
❖ CFO(最高財務責任者)
❖ CEO(最高経営責任者)
❖ Founder(創業者)

アルバイトやパート

アルバイトやパート経験も、内容によっては実務経験として高く評価されることがあります。

接客、事務補助、ITサポート、教育関連など、応募職に関連する職務内容であれば、 Professional Experience セクションに含めても問題ありません。
雇用形態(part-time, contract, internshipなど)は、職歴の横か本文中に明記すればOKです。

社会人経験がある場合、学生時代のアルバイトは通常、履歴書に記載する必要はありません。 ただし、応募職種との関連性が高い場合や、ブランク期間中の活動として意義がある場合には、 職歴セクションの最後に “Additional Experience” として記載すると良いでしょう。

アルバイトの書き方については、ページ左の新卒者向けサンプル内 “EXTRACURRICULAR ACTIVITIES(課外活動)” をご参照ください。

所属団体(Professional Affiliations & Memberships)

所属している学会・業界団体・専門組織などを記載します。専門性や業界との関わりを明確に示すことで、職務分野への理解度やネットワーク力を効果的にアピールできます。
特に国際的な認定団体(例:PMI、IEEE、ACCAなど)や、継続教育・資格維持に関わる会員資格はProfessional Affiliationsとして評価されやすい傾向にあります。
※最近では、オンライン上の専門ネットワークやLinkedIn上の認定コミュニティも、実質的なMembershipとして認識されるケースがあります。

  • ❖ Member, Japanese Nursing Association
    (所属団体:日本看護協会)
  • ❖ Member, Japanese Marketing Association
    (所属団体:日本マーケティング協会)
  • ❖ Member, IEEE – Institute of Electrical and Electronics Engineers
    (IEEE=米国電気電子学会 会員)
  • ❖ Member, PMI – Project Management Institute
    (PMI=プロジェクトマネジメント協会 会員)
  • ❖ Member, Tokyo Dai-ni Bar Association (Japan)
    (東京弁護士会 第2 会員)
  • ❖ Professional Affiliation: LinkedIn Global Finance Professionals Community
    (LinkedIn グローバル金融プロフェッショナルコミュニティ)
💡 記載のポイント:
・所属団体は、応募職種や専門分野との関連性が高いものに限定して記載。
・オンラインコミュニティの場合は、主催団体・目的・活動内容を簡潔に補足すると信頼性が向上。
・企業内や地域限定の会員制度は、国際的に認識されにくいため翻訳・補足を添える。

レファレンス(照会先)

レファレンスとは、能力や実績を客観的に証明してくれる人物です(元上司・恩師など)。
通常は提出不要で、採用担当者から求められた場合にのみ提供します。

提出可能を伝える文面を、履歴書の末尾に以下のように記載します:
“References available upon request.”

もし、履歴書に提出自時に情報を求められたら、以下を記載します:
・氏名
・所属・役職
・連絡先(メール or 電話番号)

※提出前に必ず本人の了承を得てください。

📌 AIで履歴書を作る前に、これだけは知っておいてください。

最近ではChatGPTなどを使って英文履歴書を自作する方も増えていますが、 「AIと人間のプロが作る英文履歴書」には大きな違いがあります。
特に外資系企業では、表現の精度・戦略性・文化理解が書類通過に直結します。

👉 詳しくはNote記事で解説中:

AI英文履歴書 vs. 人間のプロが作る履歴書【記事を読む】
📌 LinkedInを、あなたの「キャリアを引き寄せる武器」に!

LinkedInは、単なる履歴書のコピーではありません。
あなたがどのように見つけられ、どんな印象を与えるか──
それはプロフィール設計と発信内容によって大きく変わります。

近年は、採用AIや企業のATS(Applicant Tracking System)がLinkedIn情報を自動参照し、応募者のスキルや経歴をスコア化する仕組みが一般的になっています。
つまり、LinkedInは履歴書の「補足資料」ではなく、選考結果を左右する主要情報源です。

次のポイントを意識することで、採用担当者やAI検索に見つけられやすくなります。

  • 職務タイトル(Job Title)は、業界で一般的な英語表現を使う
  • About(概要)にキーワードを自然に散りばめてSEO・AI最適化を図る
  • Skillsは定期的に更新し、推薦(Endorsement)を受ける
  • プロフィールURLを短縮・統一し、履歴書や署名に記載する
  • プロフィール画像と背景バナーはプロフェッショナルな印象を与えるものを使用

また、LinkedIn上での行動(投稿・コメント・シェアなど)も採用AIの評価対象です。
一貫したテーマで発信することで、専門性や信頼性をアピールできます。

👉 詳しくはNote記事にて:

【LinkedIn活用ガイドを読む】
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